Project/Area Number |
08877116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
和泉 徹 北里大学, 医学部, 教授 (80143775)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 心筋ミオシン / 心筋樹状細胞 / 重鎖α鎖 / 重鎖β鎖 / サイトカイン / 心筋炎 |
Research Abstract |
既に明らかにしてきたように、心筋ミオシン分画に含まれるあるペプチドは、心筋樹状細胞を介して重症な心筋炎を発症する。このエピトープの検索は既に我々の研究グループにより進捗しており、ブタ心筋ミオシン重鎖1070-1165の96アミノ酸内に局在していることが明らかにされている。このエピトープを同定するために、ルイスラットの心臓よりメッセンジャーRNAを抽出し、上記96個のアミノ酸をコードするDNAをRT-PCR法にて増幅した。この方法により心筋ミオシン重鎖α鎖とβ鎖を分離し、各々をタンパク発現ベクターに組み込み、大腸菌にて発現させ、リコンビナント型のペプチドを作成した。これを抗原として、雄ルイスラットに感作し心筋炎惹起能を検索した。結果、α鎖とβ鎖感作群ともに心筋炎惹起能を有し、なおかつマクロのレベルでもミクロのレベルでも、病理学的に差異は認められなかった。α鎖とβ鎖感作ラットはともに心嚢液の貯留を認め、組織学的には全周性心外膜炎や右室を主体とした顕著な心筋細胞壊死と細胞浸潤を認めた。また、一部では多核巨細胞の出現が見られた。しかし、心臓以外の臓器には炎症性細胞浸潤は認められなかった。即ち、心筋ミオシン重鎖α鎖β鎖の差異による心筋炎惹起能は確認できず、この分画にホモロジーを有するエピトープが心筋樹状細胞を介する心筋免疫応答のエピトープであると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)