Project/Area Number |
08877125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
日比 成美 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20228745)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | HHV8 / 唾液 / 乳児 / 母乳 / 抗HHV8抗体 / PCR / 周産期感染症 / だ液 / HHV6 / HHV7 |
Research Abstract |
Human herpesvirus type8(HHV8)は、1994年に新たに同定された8番目のヒトヘルペス属ウイルスで、その感染動態は全く知られていない。そこで本研究は、他のヘルペス属ウイルスが乳幼児期に感染することが多いという特徴に着目し、乳児を対象に前方視的にHHV8を検索すればHHV8の感染動態を明かに出来ると考えた。そこで、両親の十分な理解と了解を得た29組の母親及びその出産児について、出生時の臍帯血および母乳、そしてその後の検診時や急性感染症時来院した際の唾液を両者から採取し、唾液中のHHV8-DNAをPCR方によって、前方視的検索した。また、母親がHHV-8既感染であるかどうかを、HHV8抗体を調べて検討した。 抗HHV8抗体を検索したところ、29人の母親の内2例が陽性であった。一方全体で、29の母乳、242の母親由来の唾液、242の乳児由来の唾液について、HHV8-DNAを検索したところ、いずれの検体からもHHV8-DNAは検出されなかった。 欧米では成人でのHHV8の抗体保有率は10%前後といわれており、本邦においても成人女性についての調査であったが、陽性率7%とほぼ同等の結果であった。唾液中のHHV8については、生直後から生後18か月にわたって採取した500あまりの唾液について検索したが、抗体陽性者からのも含めていずれの検体からも検出されず、健常者唾液中にはHHV8は放出されにくいものと思われた。
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