新しいアルツハイマー病原因蛋白の病理過程に果たす役割に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
08877148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
深津 亮 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10113614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 充 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80199299)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイドβ蛋白 / アミロイド前駆体蛋白 / Presenilin1 / Presenilin2 / アミロイドアンギオパチー |
Research Abstract |
アルツハイマー病(AD)は複数の原因遺伝子によって引き起こされるが、病理学的にはむしろ共通している。新たに同定された原因遺伝子presenilin1ならびにpresenilin2遺伝子がAD病変の成立にはたす役割を明らかにするため以下の検討を加えた。 1)新しいADの原因蛋白のpresenilin1ならびにpresenilin2に対する抗体を樹立: 新しいADの2つの原因蛋白presenilin1とpresenilin2はそれぞれ467個、486個のアミノ酸より成る膜蛋白であり、構造的にもよく似ている。アミノ酸配列の疎水性、抗原性などの解析をして細胞外ドメイン、細胞内ドメインから特異性の高い部位、並びに両蛋白に共通する部分を合計7カ所選びペプチドを合成してウサギにて抗体を作成した。ELISAにて検討すると、それぞれ特異性の高い抗体が確立された。 2)AD脳での免疫病理学的検討: 新しく樹立した抗体を用いて正常脳及びAD脳の各部位を対象に免疫病理学的に調べた。AD脳については、presenilinl抗体は、アミロイドアンギオパチーを染め出した。正常血管は染色されず、Aβ抗体と二重染色を行うと、Aβの沈着部位と一致していた。アミロイドアンギオパチーの他に一部の神経細胞もpresenilin1抗体で染色された。 3)AD脳での生科学的検討: 正常脳、AD脳、他の疾患脳の各部位からホモジネイト、ならびに脳血管を粗抽出してウエスタンブロットによりPS1抗体と反応する抗原の性質を明らかにすべく検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)