Project/Area Number |
08877197
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
深尾 立 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (50091921)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 英樹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70292555)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 肝臓 / 幹細胞 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
単離した肝細胞集団の中から、極小数しか存在せず、かつ形態によって区別ができない多能性を持つ肝幹細胞を、FACS(Fluorescence activated cell sorter)とモノクローナル抗体を用いた回収法により濃縮・鈍化し、それらの培養系・細胞移植系の確立を行うことを目的として研究を行った。まず、in vitro肝幹細胞機能解析系の確立を目的として、マウス胎仔肝細胞の培養系を検討した。ある細胞の多分化能を示すには、1個の細胞から複数の異なった細胞系列の成熟細胞が分化派生することを示すことが必須である。そこで、培養開始時の播種密度を極めて低くすることにより、1個の肝細胞を始点とするクローン性コロニーを効率よく誘導可能な培養条件を比較した。その結果、細胞外マトリックスとしてはラミニン、コラーゲン-IVなどの基底膜を構成するマトリックスが有用であり、サイトカインではhepatocyte growth factor (HGF)の添加が必須であることが判明した。最も良い条件では、6日間で1個の胎仔肝細胞がクローン性に1000個以上の細胞に増殖した。また、in vivo解析系としてCSA congenic mouseをもちいた肝細胞移植系を確立した。次に、マウス胎仔肝から単離した細胞群を、FACSとモノクローナル抗体により分画化することを試みた。まず最初に、血球特異的抗原であるCD45およびTER119をもちいて、胎仔肝中の非血球分画を明らかにした。そして、CD45^-TER119^-細胞をFACSで回収し上記の機能解析を行ったところ、高い増殖能・多分化能を持ち、長期間にわたってin vivoにおいて肝小葉的構築を保つことが判明した。したがって、この細胞群中に肝幹細胞が存在することが強く示唆された(投稿準備中)。
|