Project/Area Number |
08877237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉川 卓志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40266698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80238188)
宮崎 秀一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80200153)
浅沼 和生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50159373)
牛込 新一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70081643)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 骨軟部肉腫 / FISH法 / 染色体異常 |
Research Abstract |
骨・軟部腫瘍領域において、FISH(fluorescence in situ hybridization)法を用いて染色体転座を解析を2年間に渡って解析した。 1).PNETにおけるパラフィン包埋材料、及びタッチスメア標本を用いた染色体転座の解析。平成8年度に行ったPNET13例に、新たに患者さんの承諾を得ることができた症例を含む5例を加え、染色体転座をdouble target FISH法を用いて解析した。その結果、細胞診に対するFISH法は、シグナルの発現もよく、これら5例中4例において11番、22番染色体の転座がみられ、細胞診標本におけるFISH法による染色体解析の方法論の確立をした。 2).FISH法におけるPNETの予後因子の検討。 PNETの予後因子として、FISH法を用い、1番染色体の数的異常との相関に加え、Flow cytometryによる解析を合わせて行い、第30回日整会骨軟部腫瘍学会において報告した。 3).粘液型脂肪肉腫・MFHにおけるt(12;16)染色体転座の解析。 myxoid typeのMFHと診断されていた4症例に対し、FISH法によりt(12;16)の相互転座を検索し2例に転座を認めた。遺伝子レベルで、改めて粘液型脂肪肉腫とMFHの鑑別が問題となり、今後分子学的検討を要すると思われた。 以上より、骨・軟部腫瘍領域においてFISH法による染色体の解析は、臨床に沿った有効な診断法であると考えられた。
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