Project/Area Number |
08877263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
黒田 嘉紀 産業医科大学, 医学部, 講師 (50234620)
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Project Period (FY) |
1996 – 1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1997: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 唾液腺腫瘍 / PCR / GST / p53癌抑制遺伝子 / c-erbB-2癌遺伝子 |
Research Abstract |
唾液腺腫瘍の発生に化学物質(発癌物質)がいかに関与しているかを研究するために、Glutathione-s-transferase(GST)の欠損について研究した。GIutathione-s-transferase(GST)は、種々の発ガン物質をグルタチオンと抱合し、解毒する酵素である。従って、GSTの欠損が見られる症例は、体内に摂取された発ガン物質を解毒できず、悪性腫瘍の発生頻度が高いと考えられる。肺癌患者には優位にGSTの欠損が見られると報告されている。本研究では、唾液腺腫瘍患者のGlutathione-s-transferase(GST)の欠損を検出することを目的とした。 (方法) 1) 予備実験として、当科で治療を行った頭頚部悪性腫瘍24症例(喉頭腫瘍8例、舌口腔底腫瘍6例、下咽頭腫瘍6例、上咽頭腫瘍3例、中咽頭腫瘍1例)を対象とし、Glutathione-s-transferase(GST)の欠損について検討した。対象の血液よりゲノムDNAを抽出し、このゲノムDNAをテンプレートとした。このテンプレートを使用し、人において欠損型が存在するGSTM1とGSTT1遺伝子の欠損についてPCR法を用い検索した。 2) 唾液腺腫瘍症例(多形腺腫10例、唾液腺癌10例)を対象として1)と同様にGSTM1とGSTT1遺伝子の欠損についてPCR法を用い検索した。 (結果) 頭頚部悪性腫瘍24症例中、GSTM1は24例中12例に欠損が見られた。またGSTT1は24例中21例に欠損が見られた。(結諭)頭頚部腫瘍の発生にはGSTT1遺伝子の欠損が関係している可能性が示唆された。唾液腺腫瘍に関しては現在検討中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)