プロリルエンドペプチダーゼ・インヒビターが示す抗健忘作用の機構解明
Project/Area Number |
08877330
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
芳本 忠 長崎大学, 薬学部, 教授 (60088870)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 健忘症 / アセチルコリンエステラーゼ / バソプレシン / プロテアーゼ / 阻害剤 / クローニング / プロリルエンドペプチダーゼ、 / ブロリルオリゴペプチダーゼ / オリゴペプチダーゼ、 / ペプチダーゼ、 / 健忘 / プロリン |
Research Abstract |
プロリルエンドペプチダーゼは脳に活性が高く、バソプレシンやブラジキニンなどの低分子生理活性ペプチドに作用するプロリン特異性ペプチダーゼである。この酵素に特異的なインヒビターが実験動物に起こした健忘症を防止することを見い出してきた。プロリルエンドペプチダーゼ遺伝子の研究から、アセチルコリンエステラーゼはプロリルエンドペプチダーゼ・スーパーファミリーに含まれることが推定された。これまで、脳から酵素が精製されているが、脳酵素遺伝子のクローニングは報告されていない。そのため牛およびヒト脳プロリルエンドペプチダーゼ遺伝子のクローニングを行った。牛脳プロリルエンドペプチダーゼcDNAは2130bpで710個のアミノ酸をコードしていた(分子量80640)。このcDNAを発現ベクターに挿入し大腸菌で発現させ、Toyopear1HW-65CとDEAE-Toyopear1のカラムクロマトグラフィーにより単一に精製した。酵素はpH8.0で最大活性を示し、等電点は5.5であった。また、酵素はこれまで報告されている真核生物由来の酵素と同様DFPとPCMBで阻害された。更に、ヒト脳プロリルエンドペプチダーゼ遺伝子cDNAは牛脳由来のそれと同様2130bpで710個のアミノ酸をコードしていた(分子量80732)。同様にcDNAを発現ベクターに挿入し大腸菌で発現させることに成功した。現在、脳内各部位でのmRNAの量を測定し、アセチルコリンエステラーゼの分布との関係を調べている。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)