医療機関経営における医師(院長)と医療事務職の役割分担のあり方に関する研究
Project/Area Number |
08877340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田村 誠 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50272422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 敬 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40272421)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 医療機関 / 経営管理 / 役割分担 / 医師 / 事務職 / 組織文化 / 役割期待 / 役割認知 / 組織分化 / 医療機関経営 / 医療事務職 / 経営管理能力 / 質問紙調査 / 組織科学 |
Research Abstract |
1.調査票の作成 ・文献レビューおよび医療従事者からのヒアリングをもとに、調査枠組みを設定した ・調査目的は、以下の3つであり、これに沿って調査項目を設定した (1)医療機関の経営管理者層における役割分担の実態と役割認知、役割期待の関係の把握 (2)医師、看護職、事務職の3職種における組織文化とその関連要因 (3)チーム医療における医師と看護職の間の役割認知と期待 2.調査の実施 ・以下の4つの集団を調査対象とした (1)経営管理者層-10病院、合計約50名 (2)医師-5病院、合計150名 (3)看護職-5病院、合計150名 (4)事務職-5病院、合計150名 ・医師、事務職、看護職の調査を行なった5病院は、いずれも300床以上の民間病院 経営管理者層の調査を行なった5病院と100床以下の民間病院 3.調査結果 ・企業組織における経営管理の役割をもとに医療機関組織の経営者の役割を調査したが、職種に関わらず多くのもので重要との回答を得た。各経営管理者間で各役割の重要性が明確に認識されている組織、あるいは、役割分担が明確である組織では、役割の達成度の評価が高かった。 ・「組織文化」は、個別の組織によって異なるよりも、職種によって大きく異なっていた。とくに、看護職が医師・事務職と異なる傾向をみせた。具体的には、看護職は相対的に「(個々の患者よりも)病院全体を重視する指向」「仕事への忠誠心の高さ」「倫理遵守指向」がみられた 医師と看護職の役割認知と役割期待の関係では、看護職が医師へ意見を述べるべきか否かで、意見の相違がみられた。また、医師が看護職に情報提供するべきか否か、という点についての意見の相違はみられなかったが、情報提供の(実際の)度合いについての意見の相違がみられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)