科学教育における「教え込み」の研究-特に微視的な物質観の教育に関して
Project/Area Number |
08878022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Tokoha Gakuen University |
Principal Investigator |
中川 邦明 常葉学園大学, 教育学部, 助教授 (50134995)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 原子・分子概念の教育 / 初等中等理科教育 / 教え込み / 元素概念 / 基礎的な物質観 / 物質の多様性と法則性 / 化学の教育課程 / マルチメディア教材 |
Research Abstract |
1.原子分子概念の教育における教え込みの関わり方の検討 現行の小学校・中学校理科、高等学校の物理、化学の教科書、教師用指導書を主な対象として、原子分子概念が、どのように「教え込」まれているかを検討し、次のような見方を得るに至った。 (1)ある科学上の概念を理解するには、その概念が成立してきた歴史的経過を追体験することによる方向と、その概念を用いて様々な事象を「説明」することを通して、理解を深める方向とがある。 (2)上記の2つの方向が密接に結びついていればいるほど、その概念の理解は容易になるが、原子分子概念は前者の方向が様々な面から困難で、実質的には殆ど放棄されており、後者の「説明」も学ぶ側が筋を通して考えて導く説明というよりも、教える側からの一方的な「教え込み」の性格が強いところにある。 2.基礎的な物質観に関する教育内容の相互関係の分析 1.(2)の内容を、より具体的に分析し、初等中等教育での物質観の教育における次の2つの問題点を指摘した。 (1)元素の概念が確立しないまま微視的な原子分子概念を持ち出すため、原子分子概念が十分身につかない。 (2)本来、元素概念は、様々な物質や化学反応に関する事実の蓄積が前提で、それらの事実を整理して統一的に理解するために有効な概念である。しかしながらこの前提となるべき事実の集積が、現状では不十分である。 3.基礎的な物質観の新たな教育課程の構築 2.で指摘した問題点を解決し、多種多様な物質や反応を、限られた時間の下で効果的に学習できるようにするため、パソコンを中心としたマルチメディア機器などで利用可能なソフトウェア教材の開発に着手した。
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Report
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Research Products
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