Project/Area Number |
08878035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
栗山 裕至 佐賀大学, 文化教育学部, 講師 (20274566)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1997: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
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Keywords | 芸術 / 創造性 / 病跡学 / WAIS |
Research Abstract |
本研究では、心理学・精神医学などの方法論や知見を採用したかたちで、芸術的創造性と精神発達の相互関連について厳密に検討し、今後の芸術教育の再構築への示唆を得ようと試みた。 2年間の研究実施において中心をなすものでもあった。WAIS-Rテストの複数実施が予想以上に困難であった。具体的には被験者の応募が少なく、男女比をそろえての必要数の検査実施には至らなかった。また、研究代表者が心理実験等の訓練を直接受けた経験がなく、不慣れであったことも問題として残された。 従来の病跡学的研究において、特に美術表現と制作者(造形作家)の精神活動との関係について指摘されていた内容を、より制作の実際をふまえた立場から再考したことは、実績と考えている。特に思春期の内面的成長とそれにともなう内的調和のゆらぎが、造形表現と相関をなすことを指摘した点、また制作活動の過程における意識と無意識の流動的なバランスについて、より具体的に指摘できた点は、今後引き続き行なう予定であるWAIS-Rテストの解析結果と合わせて明確な示唆を与えうるものになると構想している。
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