Project/Area Number |
08J54033
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理・分子
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
柴崎 杏平 Iwate University, 連合農学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | オーキシン / 低温 / 重力屈性 |
Research Abstract |
本申請では低温処理によって引き起こされるシロイヌナズナ根で生長や重力応答への阻害機構の詳細を解明するために研究を展開した。 現在までの実験で、低温処理によって根の先端の重力に逆らったオーキシン輸送が抑制されていることを示唆される結果を得た。その結果を確かめるために、低温処理したシロイヌナズナの根に^3H-IAAを与えて直接オーキシンの輸送を調べる実験を行った。低温未処理と比較した結果、低温処理によって重力に逆らったオーキシンの輸送が減少するという結果を得ることができた。 PINタンパク質群の一つであるPIN2は細胞内を輸送されており、この現象がオーキシンの輸送、重力反応に必要であることが明らかにされている。申請者はBFAとPIN2-GFP融合タンパク質を発現させた形質転換体を用いて実験を行い、低温ストレスによってPIN2タンパク質の細胞内小胞輸送が阻害されることを明らかにした。23℃で生育させた後にBFA処理を行うと細胞中に凝集体の確認できるが、12時間の4℃処理を行うと凝集体が確認できない。次に低温ストレスによる影響はPIN2タンパク質特異的に起こる現象なのかを確かめるために、初期の小胞輸送マーカータンパク質であるARA7、ゴルジ体からERへの輸送マーカータンパク質であるNAGとGFPの融合たんぱく質を発現させた形質転換体を用いて同様の低温処理を行った。その結果、両タンパク質の細胞内移動も抑制されており、低温による影響はPIN2タンパク質特異的影響ではないことを明らかにした。
|