Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 俊明 清水建設, 和泉研究室, 主任研究員
川瀬 博 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 助教授
釜江 克宏 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (50161196)
工藤 一嘉 東京大学, 地震研究所, 助教授 (50012935)
岩田 知孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80211762)
筧 楽麿 神戸大学, 理学部, 助手 (30294193)
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Budget Amount *help |
¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
1994年米国カリフォルニア州ノースリッジ地震,1995年兵庫県南部地震の都市直下地震により日米両国の大都市が大被害を受け,大都市の地震に対する脆弱さを露にした.内陸地震を引き起こす活断層としては,米国カリフォルニア州では活動が活発なサンアンドレアス断層帯が,日本においては全国特に西日本を中心に活断層が集中しており,日本の大都市及びアメリカ西海岸の大都市は,直下地震に見舞われる危険性が非常に高い.今後の地震防災を定量的に把握することを目的として,上記2つの地震を例にとり,震源特性,地震動特性,地盤構造情報を収集・相互交換して分析をすすめ,理諭的及び半経験的予測手法,およびハイブリッドグリーン関数による予測手法を開発し,震源近傍の強震動を評価した.これにより,震源近傍の地震動に対しては,破壊伝播の影響(破壊指向性効果)と兵庫県南部地震においては盆地端部による地震動の干渉効果が強震動に大きく影響していたことが確認された.地盤のS波速度構造推定法として共同で観測を行ったレノにおける微動アレイ記録を共同で解析し.推定法の有効性を議論した.表層地盤構造に関しての情報をもとに,推定された地下構造モデルの妥当性を確認し,日本において広く用いられている微動アレイによる地下構造探査法がレノ盆地においても有効であることが確認された.地下構造情報および震源情報にもとづく理論的強震動予測手法に関しての方法論の確立を行い,それぞれの情報のレベルに応じた手法の構築法について意見の交換を行い,とりまとめを行った.これらの研究成果をとりまとめて報告書を作成した.
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