新型コレラ菌O139Bengalのワクチン開発研究
Project/Area Number |
09044355
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Joint Research |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
竹田 美文 国立国際医療センター, 研究所, 所長 (30029772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 伸二 国立国際医療センター, 研究所, 部長 (70221653)
山本 達男 国立国際医療センター, 研究所, 室長 (80095843)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 新型コレラ菌 / O139ベンガル / ワクチン / O抗原合成遺伝子 |
Research Abstract |
コレラは熱帯・亜熱帯の開発途上国における最も重要な腸管感染症である。従来、コレラはVibrio cholerae O1(以下O1コレラ菌)による疾病とされ、O1コレラ菌に対するワクチン開発が、主としてアメリカ、スウェーデンにおいて精力的に進められきた。ところが、1992年秋より、インド、バングラデシュを中心としてアジア各国で新型コレラ菌O139ベンガル(以下ベンガル型コレラ菌)によるコレラの大流行が始まった。従来開発中のO1コレラ菌に対するワクチンは、ベンガル型コレラ菌に対して無効であることを示す証拠がすでに報告されており、ベンガル型コレラ菌に対するワクチンの開発が急務となっている。本研究では、O139ベンガル型コレラ菌に対するワクチン開発を目的として、同菌の特異的抗原の防御抗原としての役割を調べた。まず、O139特異DNAプローブを用いて、O139特異O抗原合成遺伝子領域の約36.5Kbをクローニングし、その遺伝子構造を解析した。その結果、約36.4Kbの領域に32個のORFが存在することがわかった。ORF13がコードしている酵素はO139コレラ菌に特異的であると報告されているコリトースの中間体の合成酵素と関連があること、ORF17は、部分的ではあるがバクテリオファージのインテグレースと相同性があることなどがわかった。また、36.5Kbの領域は、O1からO155までの血清型のコレラ菌との反応性で、A〜Eまでの5つのグループに分けることができた。Dグループは、O139コレラ菌にのみ特異的な領域であることがわかった。この領域が発現する遺伝子産物の防御抗原としての役割については、著名な実験結果を得ることができなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)