近世邦楽正本及び稽古本における異版識別の為のデジタル画像処理に関する研究
Project/Area Number |
09204111
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanto Junior College |
Principal Investigator |
鹿倉 秀典 関東短期大学, 国文科, 助教授 (40206066)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 明彦 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 講師 (00264573)
|
Project Period (FY) |
1997 – 1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | コンピュータ / 江戸 / 邦楽 / 芸能 / データベース |
Research Abstract |
当初テキスト・データベースにOLE(Object Linking & Embedding)を利用した「リンク」あるいは「貼り込み」を用いて、関連付ける方策を考えていたのだが、これでは完成した「画像データベース」が巨大なものになってしまう。既成のソフトでは膨大な画像情報を処理することが、ほぼ不可能とみなされた。そこで、むしろ版面情報を分離して、HTML言語を用いたらと考えてみた。先の「テキストデータベース」を元に画像を織り込んだデータベースをHTML言語で作成していくのである。この場合、もとになる「テキスト・データベース」は既成のデータベース・ソフトで加工することができる。そして、それらのソフトの「マクロ機能」を使えば、極めて簡単に「HTML」に置き換えることが可能である。また、この方法であれば、画像は画像としてストックして行くことになる。 本研究は、正本の版面の比較検討がパーソナル・コンピュータのCRT上で可能かという別の検討課題も持っていた。まったくの別版なのか、あるいは被せ彫りなのか、または売板されて別の版元から出されたたものなのか。これを言葉で説明するのが形態書誌学というのだが、コンピュータ上では版面画像を拡大したり、ある部分を切り取ったり、あるいは重ねあわせたりして、より具体的に板面の比較を提示することが可能となる。また、画像の記憶容量にこだわらなければ、BMPファイルとして保存し、その数値の差異を演算ソフトで計算比較して、著しく異なる点を確かめるということが、いずれはできるかもしれない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)