芸道伝書の構造と編年の数量的分析の研究-『君台観左右帳記』の成立-
Project/Area Number |
09204203
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
矢野 環 埼玉大学, 理学部, 教授 (10111410)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 順一 五島美術館, 学芸部, 学芸部長
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 座敷飾 / 御飾書 / 名物 / 君台観左右帳記 |
Research Abstract |
明物記の最古かつ最重要なものとされる『君台観左右帳記』について、その全国に在在する120を越える写本を確認した。それらに関して画人録の部分を比較して、初期・中期・後期を判別できることは文献学的に推定できるところであったが、我々の研究によって統計的に明確にできることが解っていた。 従来その判別は集合の対称差、あるいは画人順序の順位相関を非類似度として数量化4類を使用した。今回は、さらにALSCALあるいはクラスター分析も併用し、その分類の確実性を確認した。 さらに、違う観点から分析するために、漆工の部分に注目した。すなわちある漆工の手法(堆紅など)を解説している文章にでてくるキーワードを選び出し、そのワードが解説に出現するかどうかを注目し、数量化3類を適用した。その結果、従来「宗珠宛」として一括されていたもののうち、東博本は至って系統が違うことが明らかとなった。従来は、何となく後世の補充があると思われていたにとどまっていた。このような文章は統計的に調査することによって、人間が読んで感ずる類似性をよりうまく表現できることが解った。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)