基本周波数情報を手がかりとした声調の言語間対照研究
Project/Area Number |
09204207
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
峰岸 幸江 (益子 幸江) 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (00212209)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (30282776)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 声調 / 基本周波数 / ピッチ / 声調言語 / タイ語 |
Research Abstract |
声調言語の声調に最も関与している音響的特徴量は基本周波数情報であるとされている。そこで我々は、基本周波数情報を時間軸に沿ってプロットして得られるピッチカーブを用い、そのパタンの違いを観察することで声調の知覚に関与する特徴を引き出すことを試みた。 複数の声調言語について対照し、言語によってどのように異なるかと言う問題について研究する予定であるが、言語間対照を行うに当たってはまず、それぞれの言語内で声調がどのように知覚されるかを明らかにしておく必要がある。そこで、今年度はタイ語と中国語を取り上げ、それぞれの言語での声調のピッチパタンの違いを観察することから始めた。 タイ語については、1音節語と、2音節語(2音節句)について観察・分析が終了した。その結果、音調ごとに、ピッチパタンの中のある形(部分的な傾きなど)、到達周波数など、弁別に重要な役割を果たす特徴があることが推測された。この結果を踏まえ、聴覚実験を行ってこれらの特徴の働きを実証してゆく予定である。 中国語については、全てのデータを検討しているところで、タイ語と並行的な結果が出ていると見ているが、全く同じではない。今年度中に結果として取りまとめることはできなかったが、現在の進み具合では、来年度はじめには、タイ語と中国語の対照も含めて結果が出せる見通しである。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)