貯蓄,労働供給および資産蓄積の相互連関に関する総合的分析-理論と実証-
Project/Area Number |
09206114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
成田 淳司 青山学院大学, 経済学部, 助教授 (00133695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 泰夫 専修大学, 経済学部, 助教授 (40258182)
伊藤 成康 武蔵大学, 経済学部, 助教授 (60203155)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 消費・貯蓄 / 労働供給 / 資産蓄積 / 資産選択 / ライフサイクル仮説 / ミクロデータ / コ-ホ-ト分析 / パネル分析 |
Research Abstract |
本研究は、家計の消費・貯蓄、労働供給というフロー変数と、資産蓄積というストック変数の相互連関を、ミクロデータを用いて、包括的に研究することを目的としている。 以下では、われわれが行った研究の概要を紹介する。 1)コ-ホ-トデータによる日本の家計部門における金融資産残高、負債残高の推移 この研究の目的は、総務庁統計局編『貯蓄動向調査』からコ-ホ-ト・データを作成し、それを使って、日本の家計部門における金融資産残高および負債残高の特徴をコ-ホ-ト別に明らかにした。 2)ミクロデータによる消費・貯蓄のライフサイクル仮説の検証-『全国消費実態調査』の利用- ここでは、総務庁統計局編『全国消費実態調査』のミクロデータを用いて、消費・貯蓄のライフサイクル仮説の検証を行うことを目的とする。日本の貯蓄率のライフサイクルに関しては、若い世代ほど貯蓄率が高まる傾向にあるが、こうした事実をミクロデータを使って検証し、集計データを使って検証した場合と比較する。 3)家計の資産需要モデルについて 本研究では、pitfall型モデルに代わる、消費支出・労働供給に関する家計の意志決定と整合的な資産選択モデルの代替案として、Almost Idealシステムを取り上げ、そのミクロ的基礎を検討する。また、それがわが国における家計部門の資産需要を説明するモデルとして有用なものであることを実証的に示す。 4)ミクロデータによる家計の労働供給関数の推計 ここではdemand systemを用いて男女の違いを考慮した労働供給関数を構築し、ミクロデータを使ってそれらを推定し、各種の弾力性の計測やシミュレーションを行った。さらに、子供のコスト、労働時間削減の効果などに関する分析の可能性を示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)