Project/Area Number |
09207207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
林 安紀子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70238096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 利定 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50143623)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 乳児 / 音声知覚 / 選好法 / 障害児 |
Research Abstract |
今年度は、選好振り向き法を用いて、生後4〜14ヶ月の健常乳児の、対乳児音声(IDS)と対成人音声(ADS)の刺激対に対する選好聴取反応の発達変化を横断的及び縦断的に測定した。また、1例ずつではあるが、ダウン症乳児及び低出生体重児に対して、健常児と同様の手続きを用いて選好振り向き法を実施し、その反応について検討した。 1.IDS vs.ADSに対する健常児の選好反応-横断的測定- (1)被験者:4〜14ヶ月齢の健常乳児80名(男53名、女32名) (2)結果:被験児の日齢の分布を4等分してみると、206〜287日齢の範囲内の乳児を除いて、他の月齢範囲の乳児は一貫してIDSの方をADSよりも有意に選好した。一方206〜287日齢の乳児はどちからの音声タイプを一貫して選好する傾向はみられず、むしろ、個々の乳児のばらつきが大きかった。 2.IDSvs.ADSに対する健常児の選好反応-縦断的測定(*途中経過)- (1)被験児:健常乳児6名(男3名、女3名)で、4〜6ヶ月齢から開始し、月に1〜2回の測定を継続している。 (2)結果:6名中5名の被験児が、早期にはIDSの方をADSよりも選好していたものの、250日齢位までにADSへの選好の逆転あるいは刺激聴取時間差の短縮がみられている。 3.選好振り向き法の障害乳児への適用 (1)被験児:11ヶ月齢ダウン症乳児(男)1名、6ヶ月齢低出生体重児(男)1名 (2)刺激音:音声刺激(女声の会話音声)と雑音(中心周波数1kHzの帯域雑音) (3)結果:選好反応に個々の障害特性が反映する可能性が示唆された。
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