色素薄膜積層系における自然放出光の微小共振器による制御
Project/Area Number |
09210211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
筒井 哲夫 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (40037982)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 色素薄膜 / 発光材料 / 微小共振器 / 自然放出 / 金属キレート / 発光スペクトル / 積層薄膜 |
Research Abstract |
1.色素材料の広範な探索 亜鉛キレート錯体系の発光材料について広範な探索を実施した。発光効率、駆動安定性ともに十分なものが見出された。これらの発光材料を組み込んだ微小共振器型デバイスを作製し、その発光特性を調べた。共振器の共振条件と発光スペクトルの短波長側の成分を利用することで単色性に富み、指向性を付与した発光デバイスを設計できることを実証できた。 薄膜試料からの発光特性の高精度測定 誘電体スタックミラーと金属ミラーで色素薄膜をサンドイッチした単純な構造について光励起での発光特性を詳しく調べた。即ち、真空蒸着の条件を工夫することで、有機色素薄膜の膜厚に分布を持たせた共振器溝造を作製し、厳密に同一条件で膜厚が異なる共振器の特性を比較できた。その結果、微小共振器の共振条件を厳密に決定する手法を確立できた。 3.層状ペロブスカイト化合物薄膜の発光特性 有機/無機複合体である層状ペロブスカイト化合物は、高い蛍光量子収率の単色性に優れた発光を示す薄膜材料であり、しかも遷移双極子の配向方向に面配向性を付与できる興昧深い材料系である。このような層状ペロブスカイト化合物薄膜について、ハロゲン化金属部と有機アミン部の化学構造を多様に変化させた一連の化合物を合成し、その発光特性を調べた。微小共振器に組み込まない薄膜においても、その層状構造特有の微小共振器構造で発現する発光特性と関連が深い興味ある光学特性を観測できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)