両親媒性分子のつくる二次元層状構造における有機分子との選択的複合体形成
Project/Area Number |
09217212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
奥山 健二 東京農工大学, 工学部, 教授 (30038020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 恵一 東京農工大学, 工学部, 助手 (00251588)
神鳥 成弘 東京農工大学, 工学部, 講師 (00262246)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 複合体結晶 / クラスレート化合物 / ホスト・ゲスト化学 / 層状構造 / 界面活性剤 / 結晶構造解析 / 分子間相互作用 |
Research Abstract |
本研究では、一本鎖型界面活性剤(ホスト)のつくる二次元層状構造の中に、芳香族分子(ゲスト)が取り込まれて安定な複合体を形成する現象の基礎的な研究を行っている。即ち、溶液から結晶化した複合体単結晶を用いたX線結晶構造解析により詳細な複合体構造を調べると共に、粉末固体であるホストとゲストを乳鉢で混合することにより得た複合体粉末についても様々な面から研究し、その複合体形成要因について調べようとしている。 これまでに行った複合体結晶の構造解析結果より、複合体結晶の構造様式がホスト依存型と、ゲスト依存型の2つに大別できることを見つけていたが、新たな知見として次のことが明らかになった。1.ゲスト分子が平面構造をとらないときでも複合体は形成される。2.ゲスト分子が平面構造をとり、ホストがクロライドの時にのみ、ホスト依存型とゲスト依存型の2つのタイプが存在し、ブロマイドの時にはホスト依存型のみである。3.芳香族ゲスト分子との複合体形成は、カチオン性ホスト分子とアニオン性ポリマーとで調整したポリイオンコンプレックスでもおこり、ポリマー化する事により有機溶媒からキャストする事もでき、製膜も可能となった。粉末、単結晶に加えて、取り扱いやすいフィルムでも複合体形成が可能となり、形成要因研究の上で新たな展開が出来た。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)