Project/Area Number |
09217216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
市村 國宏 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (90232412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 ゆう子 東京工業大学, 資源化学研究所, 教務職員 (30218599)
森野 慎也 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (00282856)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | カリックスレゾルシンアレン / シンナモイル / 光二量化 / 単分子吸着 / アゾベンゼン / 光異性化 / 接触角 / 脱着 |
Research Abstract |
本研究では、吹着単分子膜の安定化を図るとともに、アゾベンゼンで置換したCRAの単分子膜の光異性化反応を液晶配向以外の知的な機能に変換することを試み、次の結果を得た。 1 O-カルボキシメチル化されたカリックス[4]レゾルシンアレン(CRA-CM)に4つのシンナモイル基を導入し、これを用いてガラス基板表面に単分子吸着膜とした。これに紫外線照射を行うと光二量化反応に基づくと思われる吸収スペクトル変化を起こす。光照射前後で極性溶媒による単分子膜の脱着を評価したところ、明らかに光照射によって脱着が抑制できることを見いだした。 2 CRA-CMに4つのアゾベンゼンを結合した誘導体からなる吸着単分子膜の安定性を向上させるために、ガラス基板表面をあらかじめアミノシリル化処理を施したところ、NH_2-HOOC結合が多点で形成されるために吸着単分子膜は水中でも脱着することがなかった。これにより、きわめて簡便な操作によって最密充填に近い形での単分子膜が安定に調整できることを明らかにした。 3 CRA-CMに4つのアゾベンゼンを結合した誘導体からなる吸着単分子膜に光照射して、表面エネルギー制御を試みた。アゾベンゼンの光異性化に伴って、水に対する接触角が7度変化した。また、この種のアゾベンゼン誘導体をコロイダルシリカ表面に吸着させることによって、有機溶媒中での分散・凝集を光制御できた。
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