フラーレン構造をもつヘテロポリ酸の光化学的合成と触媒作用
Project/Area Number |
09218220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山瀬 利博 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80016576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成毛 治朗 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (40237623)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ヘドロポリ酸 / ド-ナツ型分子 / イオン交換反応 / テンプレート交換反応 / 自己集合反応 / ポリバナジン酸 / 光カプセル化 / 球状クラスター分子 |
Research Abstract |
これまで光化学的に得られる球状ヘテロポリ酸の多くは中性分子,アニオンがカプセル化したフラーレン類似構造化合物であり,熱化学(水熱合成も含めて)的にもカチオンがカプセル化された球状クラスターの合成は極めて希であった。しかしながら本研究によりカチオンをカプセル化したバナジウムの新規球状ヘテロポリ酸としてNa^+がカプセル化した[V_<12>B_<32>O_<84>(Na)_4]^<15->クラスターが光化学的に合成された。このアニオンはVO_5square pyramidが陵共有した(VO)_<12>O_<24>リングに2つのB_<16>O_<20>(OH)_4リングがサンドイッチしたド-ナツ状の構造であり,中心のcavityにはNa^+が8個,2.62×2.62×2.98AÅ^3の直方体の端を1/2の占有率でNa…Na距離3.69〜3.999AÅでTd近似に位置するものと結論された。Li^+,K^+が中心にカプセル化した結晶も同様に得られ,Na^+の一部はEu^<3+>により容易に置換されることが明らかとなった。さらに従来見い出してきたVの球状ヘテロポリ酸を中心のtemplate交換反応により容易に互いに交換できることを見い出し全く新しい球状ポリ酸の合成方法として今後期待できることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)