有機材料による二次高調波振幅のフォトンモード超高速変調
Project/Area Number |
09222210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
長村 利彦 静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (90117200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 浩司 静岡大学, 電子工学研究所, 助手 (30211931)
松島 良華 静岡大学, 工学部, 教授 (40022008)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 二次非線形光学効果 / ハイパーレイリー散乱 / 超分子分極率 / パラニトロアニリン / パルスレーザー励起 / 光励起状態 |
Research Abstract |
有機材料によるに二次高調波振幅などのフォトンモード超高速変調を目的としてパルスレーザー励起状態での超分子分極率評価法の検討を行い、本年度は次のような成果が得られた。 溶液中で電場をかけずに基底状態分子の超分子分極率βを評価するハイパーレイリー散乱(HRS)法の測定系を改良した。励起状態HRSのダイナミクスや増幅機構を広い時間域で検討するため、波長可変固体ナノ秒パルスレーザーを励起光(460-464nm)とし、別のナノ秒YAGレーザー基本波(1064nm)をプローブとしてパルスレーザー励起HRS分光計測システムを新たに開発した。励起光をプローブ光より先に試料に照射し、プローブレーザーは電気的遅延により数ナノ秒から任意の遅延時間で試料にあてた。パラニトロアニリン(pNA)のHRS信号は、光励起により増大し、遅延時間に対してプロットすると指数関数的に減衰した。その寿命はpNAの励起三重項状態の減衰に対応した。二次非線形光学効果の増幅機構は現在の所、最低励起三重項状態から上への遷移の増加、あるいは励起三重項状態での共鳴などが考えられる。励起状態の生成と減衰による二次高調波振幅のフォトンモード超高速変調が期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)