Project/Area Number |
09225204
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡本 良治 九州工業大学, 工学部, 教授 (10128118)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 賢二 九州工業大学, 工学部, 教授 (00039083)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1997: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 有効相互作用 / 模型空間 / 有限多体系 / ユニタリ変換 / ストレンジネス / ラムダ粒子 / ハイパー核 |
Research Abstract |
本研究が対象とするハイパー核はストレンジネスという特性をもつハドロン(ハイペロン)を含む有限多体系であり,新しい存在様式としての重粒子多体系の構造の特徴,およびそれをもたらすハイペロンと核子の相互作用の基本的性質の解明に研究上の興味の中心があると考えられる。 これまでの研究にもかかわらず,実験上の困難さのために,相互作用にはかなりの不確定さがあるので,ハイパー構造の理解には定量的な信頼度が高い多体問題の解法が望まれている。 1.本研究は,通常原子核の構造計算に著しい改善を示した,核内有効作用の理論にもとずく多体理論(ユニタリ変換の方法)を拡張しハイパー核に適用したものである。ラムダ粒子をふくむハイパー核への適用のための理論形式の拡張は極めて自然な形で行われ,核子とのシグマ粒子結合効果を考慮した近似計算方式が可能であることが確認された。 2.相互作用としてNeijmegen-soft-core potentialを用いた計算により,ラムダ粒子-核子間有効相互作用行列要素やラムダ単一粒子エネルギーが求められた。計算結果の採用された模型空間の大きさについての収束性は十分に高く,計算の定量的な信頼性は十分であることが明らかにされた。 3.今日までの計算結果は,伝統的な理論である反応行列理論の計算結果と有意の相違が見られるものの,整合的であることが判明した。 以上から,通常原子核の構造理解のために開発されたユニタリ変換の方法がハイパー核構造計算にも適用が可能であることが示された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)