複数の衛星データと地理情報の総合化による広域フラッス推定方法に関する研究
Project/Area Number |
09227211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (30201495)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | リモートセンシング / 地理情報システム / フラックス |
Research Abstract |
衛星データに含まれるシグナルと地表面フラックスに関わるパラメーターとの間の経験的関係を明らかにし、その関係に基づいて地点の観測値を広域に拡張する方法について研究している。1997年度はスケールの異なる2つの研究を行った。 (1)NOAAとGMSによる大陸スケールの乾湿状況の把握 千葉大学において受信しているNOAAとGMSのデータを用いて研究を行った。まず、NOAA/AVHRRで得られる輝度温度Tsと植生指標VIを使うTs-VI法により中国華北平原の乾湿分布を求める手順を確立させ、日単位で乾湿分布画像を作成している。次に、GMSの赤外チャンネルの地方時で8時と10時の輝度温度(ここではデジタル値の差で評価した)の差のファイルを作成し、日単位で画像を蓄積している。この差の値は地表面が乾燥しているほど大きくなるはずである。これをTs法と呼ぶ。以上の作業の結果、Ts-VI法とTs法による乾湿分布はよく一致した。最も実用的な可視・赤外リモートセンシングによる地表面の乾湿状況のリモートセンシングの手法を確立できた。 (2)植生のフラックス、状態量と可視・赤外の分光放射率の関係 可視・赤外のリモートセンシングデータから表記の物理量に関するシグナルを抽出するための地上実験を行った。その結果、赤と近赤外の波長域における分光反射率は異なる日変化をすることがあきらかとなった。特に赤の波長域の分光反射率の変化は潜熱フラックス(蒸散)と対応があるように見える。したがって、可視・近赤外の分光反射率をモニターすることによって潜熱フラックスに関するシグナルを抽出できる可能性がでてきた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)