Project/Area Number |
09227212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 雅一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10144346)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 蒸発散量 / 表面温度 / 熱帯モンスーン林 / 衛星データ地上検証 |
Research Abstract |
本研究は、リモートセンシング情報による森林蒸発散量推定の精度検証を進めるために、検証の方法論を検討し、地上観測資料による検証をおこなうことを目的としている。広域の蒸発散量推定では、衛星情報による地表面温度の推定がその前提となるが、森林において検証された例はきわめて少ない。特に、森林は樹木の気孔開閉によって蒸散をコントロールしているが、これが衛星情報から得られる表面温度に現れているかについての研究は、従来ほとんどない。タイ国の熱帯モンスーン林は、数ケ月無降雨が続く乾季があり、土壌水分状態が時期によって大きく変動するので、表面温度と蒸発散量の関係を調べるのに好適の条件にある。そこで、タイ国チェンマイ周辺の1)標高1200mの樹高約40mの丘陵性常緑樹林、2)標高400mの樹高約10mの落葉樹林(乾季に落葉する)3)同地点近くの貯水池水面の3地点の気象データと現地で測定された表面温度データを入手した。ただし、1)では1997年8月より、2)、3)地点は観測開始が1998年2月末のためデータはきわめて限定される。これら資料より、森林樹冠上の表面温度の計測は、計測法それ自体に解明すべき点があることが明らかになった。一方、衛星データは当該地点が含まれる1997年12月のものを入手した。現地での表面温度計測開始が、予定より遅れたために現地資料が3地点揃った段階での衛星情報との対比は現在作業中である。前述の現地観測資料は継続して入手可能で、今後乾季後半にあたる資料であるので、これらを含めて当初の解析が終了することになる。
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