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衛星データーから評価した海面乱流熱フラックスと海面温度の季節年々度動の関係の研

Research Project

Project/Area Number 09227215
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

根田 昌典  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10273434)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords大気海洋相互作用 / 年々変動 / インド洋 / 水温変動 / リモートセンシング / 熱フラックス
Research Abstract

本年度の研究では、インド洋における海面温度の年々変動と海面フラックスの関係について、衛星データを用いて調べた。インド洋の低緯度域では、海面温度の年々変動と大気海洋間の乱流熱フラックスの間には、明確な相関関係はない。また、短波放射との相関も低く、海面温度の年々変動に対する海面熱フラックスとの直接的な相互作用は弱いと考えられる。一方、海面乱流熱フラックスアノマリーと、気温、水蒸気量アノマリーはほぼ逆相関であり、水温アノマリーと海上風速アノマリーも逆相関である傾向が強かった。乱流熱フラックスに対する各物理量の頁献度を評価すると、熱フラックスの年々変動成分は、ほとんどが気温と水蒸気の年々変動の効果によって決定され、風速の増減による熱フラックスの変動の効果を水温変動の効果が相殺していることが分かった。このため、乱流熱フラックスの年々変動と海面温度の変動との局所的な相互作用が弱く押さえられ、乱流熱フラックスと大気のアノマリーの間には直接的な負のフィードバックの関係があることが分かった。季節風が卓越する海域に沿って、水蒸気量の年々変動が非常に大きく、その線に沿った水蒸気量の輸送量を計算すると、季節風の上流の大気の性質が下流方向に輸送されていることが分かった。つまり、季節風上流域での大気の性質によって、下流方向の熱フラックスの年々変動が支配される。大気のアノマリーの輸送の方向は季節風の方向に従うので、南西モンスーンのときには、南半球の大気のアノマリーが北半球に運ばれ、北東モンスーンのときには、南北両半球中緯度域の大気のアノマリーの状態によって、低緯度域の乱流熱フラックスが決定する。対照的に南半球中緯度域では、大気海洋間の熱交換による水温変動が支配的であり、大気海洋間の熱的な相互作用が強いことが分かった。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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