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タキソ-ルの全合成を指向した有用中間体の効率的合成法の開発

Research Project

Project/Area Number 09231245
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

千田 憲孝  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (50197612)

Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsタキソ-ル / 糖質 / Ferrier環化反応 / D-グルコース / 抗腫瘍性物質
Research Abstract

本研究では抗腫瘍性天然有機化合物であるタキソ-ルを大量合成することが可能な全合成プロセスの開発を指向し、糖質を用いた有用中間体の効率的合成法の確立を計画した。この計画を遂行するため、タキソ-ルの基本骨格のうち、連続した5つの不斉中心を有するC環部を入手容易な糖質のひとつであるD-グルコースを出発原料としてその大量合成法を確立すること、ならびにA-C環部のカップリング反応の開発を目的として合成研究を行った。
安価な糖質であるD-グルコースを出発原料として用い、これを簡便な方法により5-エノピラノシド誘導体へ変換し、フェリーエ環化反応によりキラルなシクロヘキセノンを得た。これにメチル基を導入し、β-メチルシクロヘキセノンを高収率にて合成した。このエノンにビニル基を1、4-付加させたところ、反応は高収率、高立体選択的に進行し、タキソ-ルC環部の4級炭素を立体選択的に構築することができた。そこでこの反応中間体であるエノレートをホルムアルデヒドにてトラップし、タキソ-ル合成に必要な立体化学ならびに官能基を有するシクロヘキサノン誘導体を得た。現在分岐炭素鎖導入の立体選択性の向上と、得られたシクロヘキサノンへのオキセタンの導入を検討している。また、上記で生じたエノレートをベンズアルデヒドと反応させると、対応するアルドール体を中程度の立体選択性で得た。この結果はA-C環部のカップリング反応をワンポットで行うことができる可能性を示した。現在、実際のA環部に対応するアルデヒドとC環部の反応を検討している。
ここまでの研究により、タキソ-ル合成に必要なC環部の骨格、官能基を立体化学も含めて構築することができた。またA-C環部の効率的なカップリング反応の可能性が示唆され、新しい合成ルートの開発が可能となった。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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