パラジウム錯体を用いた高分枝芳香族ポリエステルの合成
Project/Area Number |
09232215
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柿本 雅明 東京工業大学, 工学部, 教授 (90152595)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 高分枝高分子 / AB2モノマー / パラジウム触媒 / 一酸化炭素 / 芳香族ポリエステル / A2Bモノマー / エンドキャッピング剤 / 可溶性 |
Research Abstract |
高分枝高分子はAB2形モノマーから一段階反応で容易に合成できることが大きな利点である。本研究ではパラジウム錯体触媒による一酸化炭素挿入反応を利用して、AB2形モノマーから一段階で全芳香族高分枝ポリエステルを合成した。AB2形モノマーとして3,5-ジブロモフェノールを用い、その合成はルイス酸を用いた脱臭素反応により行った。さらに、A2B形モノマーとして、3-ブロモカテコールも合成し、重合における両者の違いを検討した。すでに報告している一酸化炭素挿入反応による直鎖ポリエステルの合成における反応条件を参考に、パラジウム触媒存在下に高分枝高分子合成に対する最適条件を決定し、両者の重合を行ったところ、AB2形モノマーからは高分子量であるが、有機溶媒に不溶な重合物が得られた。一方、A2B形モノマーからは有機溶媒に可溶であるが、分子量がそれほど大きくない重合物が得られた。前者においては重合末端が臭素となり、不安定であることが不溶性の重合物を与える原因であると考え、エンドキャッピング剤としてフェノール、クレゾールを用いて分子量、末端基の制御を試みたところ、可溶性の高分枝高分子を合成することができた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)