Project/Area Number |
09232223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
北野 博巳 富山大学, 工学部, 教授 (40115829)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ブロックテロマ- / リン脂質 / イニファータ- / 分子認識 / ラジカルリビング重合 |
Research Abstract |
界面における分子認識・結合過程は、生命現象にとって必須のものである。本研究では、まず、重合開始・連鎖移動・停止剤機能を同時に有するベンジル-N,N-ジエチルジチオカルバメート(BDC)基を担持したリン脂質型のイニファータ-を用い、ラジカルリビング重合法により、重合度と組成の制御された糖担持あるいは情報応答性ブロックテロマ-を親水性部に有する新規脂質分子を得た。これを用いて得られる、複数のブロックからなる糖担持脂質二分子膜においては、ランダムポリマー担持脂質と同様にレクチンによる被認識特性が見たれたが、pHや温度などの外部刺激に対する応答性は、ブロックテロマ-担持脂質のほうがはるかに顕著であった。 次に、マクロイニシエーター法により糖担持ブロックテロマ-を調製し、これを吸着させた界面における分子認識過程を、エバネッセント波を利用した多重全反射蛍光(MIRF)法を用いて検討した。糖担持ブロックテロマ-吸着界面への結合では、非特異的吸着過程よりは若干遅い信号増加が見られた。 さらに、糖担持高分子鎖を含むジスルフィド化合物と銀コロイド分散液をインキュベートし、GlcとGalをそれぞれ側鎖に担持した高分子自己組織化膜で修飾された銀コロイド粒子を得た。表面増強ラマン法により、高分子鎖のコロイドへの結合部位近傍のC-C結合がgauche型をとっていることがわかった。この糖担持高分子鎖自己組織化単分子膜とレクチンCon Aを混合した際には、その濁度変化速度とGlc担持高分子とGal担持高分子の混合比率との間には、直線関係がみられた。
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