Project/Area Number |
09232249
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
明石 満 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20145460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹澤 武 鹿児島大学, 工学部, 助手 (30284904)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ナノスフェア / マクロモノマー / ウイルス捕捉 / ドラッグデリバリーシステム / 触媒担体 / 集積素材 |
Research Abstract |
水溶性マクロモノマーと疎水性モノマーのラジカル共重合を水-エタノール混合溶媒を用いて行うと、生成するグラフトポリマーが自己秩序化し新水性グラフト鎖を表面に持つ水分散安定性の高い単分散高分子ナノスフェアが得られることを見出しており、種々のナノスフェア合成とその機能に関する研究を行った。 合成と構造に関する基礎研究:分子量分布の狭いマクロモノマーとして末端メタクリロイルあるいはビニルビンジルのポリエチレングリコール(PEG)を用い、モノマーにスチレンあるいはメチルメタクリレートを用いた系を取り上げ、この高分子ナノスフェアの形状(表面にPEG鎖が集積)、粒径、表面PEG鎖層の厚みなどに関して動的光散乱の結果を基にして議論した。一方、この系におけるラジカル共重合の動力学についてもさらに検討を加えた。また、感熱応答性素子であるポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)マクロモノマーを用いた系について、粒径に及ぼす種々の因子について結果をまとめた。 さらに、我々が独自に開発した感熱応答性高分子ポリ(N-ビニルイソブチルアミド)を持つ高分子ナノスフェア合成を行い、熱刺激により粒径変化が見られることを明らかとした。 機能に関する研究:まず、集積材料素材となり得るか否かについて検討した。水晶発振子基板上でポリイオン鎖が表面に集積したポリスチレンナノスフェアを吸着できることを明らかにした。ペプチド経口DDS担体としてこのナノスフェアが有効であり、また、レクチンを固定化するとエイズウイルス捕捉が可能になることを明らかとした。さらに、白金触媒の担体としても機能することを見出した。
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