Project/Area Number |
09232259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
冨永 敏弘 岡山理科大学, 工学部, 教授 (30131618)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ミセル / ベシクル / ナノ粒子 / 拡散係数 / 蛍光消光 |
Research Abstract |
両イオン性ミセルに、アルキルトリメチルアンモニウム塩化物および臭化物を可溶化させてミセルの電荷を変化させ、トレーサー拡散係数および相互拡散係数を測定した。また、イオン選択性電極を用いて可溶化されずに水相に存在するモノマー状態の界面活性イオンの濃度を求めた。ミセル、対イオン、モノマー状態の界面活性イオンの間の静電的相互作用が拡散に対して及ぼす効果について考察した。 種々の金属ナノ粒子について溶液中で拡散係数を測定し、保護剤を含むサイズを求めた。これらを電子顕微鏡観察から求めた金属核のサイズと比較することにより、保護層の厚さ、保護様式、粒子の会合状態など溶存状態について考察した。臭化テトラオクチルアンモニウム(TOAB)に保護されたロジウムおよび白金クラスターは、テトラヒドロフラン中で一分子層のTOABにより保護されていることがわかった。また、低分子および高分子の両イオン性界面活性剤やポリビニルピロリドンに保護された白金、ロジウム、パラジウムなどの金属クラスターは水中やエタノール中で会合していることがわかった。 陰イオン性ベシクル表面に吸着した陽イオン性ポルフィリンと陽イオン性消光剤の系、ベシクル内に可溶化された脂溶性ポルフィリンとベシクル表面に吸着した陽イオン性消光剤の系、ベシクル内に可溶化された脂溶性ポリフィリンと脂溶性消光剤の系について蛍光消光反応速度を測定し、反応速度や活性化エネルギーの違いについて考察した。
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