Project/Area Number |
09234214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
田川 健吾 福井大学, 工学部, 教授 (90206904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 浩一郎 福井大学, 工学部, 助教授 (50168192)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 学校体育館 / 地震被害 / 兵庫県南部地震 / 地震入力 / 荷重係数 / 信頼性指標 / 確率過程 / 組み合わせ荷重 |
Research Abstract |
学校体育館は大スパン構造で、屋根構造が軽量なので、相対的に積雪荷重の影響を受けやすい。多雪地域の緊急避難施設としての重要性から、積雪と地震の組み合わせ荷重に対する耐震設計の信頼性を改めて議論する必要がある。一昨年の宝塚市内35学校体育館に引き続き、昨年度は阪神地区の78学校体育館を実施調査して、その被害形態の特徴を調べ、さらに一部の体育館については地震入力レベルと関連させて耐震診断を行い被害の程度を分析した。また今年度は、特に地震入力の大きかった地域に建つ学校体育館を重点的に実施調査し、同様な耐震診断を行って昨年度の研究結果を補充している。これら一連の被害調査の結果、学校体育館のタイプに応じて耐震指標値の特徴が得られ、同時に大きな損傷を受ける限界の耐震指標値が、想定地震入力と関連させてある程度推定することが出来た。一方、積雪地域の学校体育館の耐震設計に当たって、昨年度は積雪荷重と地震荷重を確率統計的立場から理論的に検討し、積雪と地震の組み合わせ荷重に乗じられる設計用荷重係数の相関関係を求めたが、今年度はモンテカルロ法により、数値シミュレーションを広いパラメーター範囲で実施し、昨年度得られた理論結果を確認した。これらの研究の結果、現状の耐震設計を基にして重要度に応じさらに高い信頼性を得るためには、地震荷重よりも積雪荷重係数を上げる方が効果が高いことが明かとなった。
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