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¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
ヨウ化物イオン1^-を含むNaClO_4水溶液,各電位に保持した多結晶金箔電極に微小交流電圧を重畳することにより発生する表面エネルギー変化を,電極の裏面に張り付けた圧電素子からの電気的信号として敏感に検出した。圧電応答信号曲線から金電極の零電荷電位を評価することができた。また,零電荷電位よりも貴な電位領域で,1^-接触吸着相の構造変化が予想された。 1^-接触吸着相が存在する場合と存在しない場合について回転ディスク金電極を用いて、Fe(CN)_6^<3->+e^-=Fe(CN)_6^<4->のレドックス反応電流密度を測定した。その結果,1^-接触吸着相はレドックス反応電流密度を増加させることが明らかになった。さらに,接触吸着相の構造変化が予想される電位領域でレドックス反応電流密度に屈曲が見られ,このことから接触吸着相の構造変化が金電極上での電子移転反応に影響を及ぼすことが示唆された。 現在,レーザー光の反射角変化から表面エネルギー変化の絶対量を測定する装置を組み立て,Au/1^-系への適用を試みている。今後,表面エネルギー変化の絶対量測定より,接触吸着相のエネルギー構造変化と電子移転反応との関係を調べることを計画している。
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