Project/Area Number |
09238102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉田 潤一 京都大学, 工学研究科, 教授 (30127170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
碇屋 隆雄 東京工業大学, 工学部, 教授 (30107552)
大嶋 幸一郎 (大島 幸一郎 / 大嶌 幸一郎) 京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)
神戸 宣明 大阪大学, 工学研究科, 教授 (60144432)
谷野 圭持 北海道大学, 理学研究科, 助手 (40217146)
岩澤 伸治 東京工業大学, 理学部, 教授 (40168563)
澤村 正也 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (40202105)
堀口 良昭 東京工業大学, 理学部, 助教授 (80209296)
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Project Period (FY) |
1997 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥107,600,000 (Direct Cost: ¥107,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥28,000,000 (Direct Cost: ¥28,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥34,000,000 (Direct Cost: ¥34,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥45,600,000 (Direct Cost: ¥45,600,000)
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Keywords | 反応メディア / 反応媒体 / 水中反応 / 超臨界流体 / 電子移動反応 / ラジカル反応 / 有機金属 / 活性種 / 電子移動反応場 / 金属錯体反応場 / 特異条件反応場 |
Research Abstract |
本研究では新化学現象・新反応の発見と開拓のために、反応の分子環境としての反応場、反応剤、反応媒体、反応手法などを反応メディアという観点から研究を行ってきた。とくに、電子移動反応場、高分子反応場、結晶反応場、ラジカル反応場、金属錯体反応場、特異条件反応場とそれらの境界領域について重点的に検討を行い、新現象・新反応の発見を目指して検討を行ってきた。その結果、多くの特筆すべき成果を得ることができた。以下に示す。 電子移動反応場においては、活性種の生成条件を高度に制御することにより、生成した活性種を蓄え、それを結合生成反応に用いるというカチオンプール法を開拓し、炭素-炭素結合生成反応の新しい方法論を明らかにした。さらに、電解反応場と固体マトリックス反応場の組み合わせにより、高効率・高選択的な分子変換法を明らかにした。また、有機金属反応場、ラジカル反応場、カチオン反応場においては、新活性種や機能性反応場反応の構築などにおいて顕著な成果を上げることができた。 媒体の研究においても注目すべき成果が得られた。すなわち、水中におけるラジカル反応において、従来の有機溶媒中の反応にみられない興味深い応性の変化や選択性の変化が観測されることを明らかにした。また、水中におけるイオン反応の促進効果を利用し、ラジカル反応とイオン反応を組み合わせる新しい反応系の開発をも明らかにした。さらに、超臨界流体における金属触媒反応においては、流体の特性を活かすことにより触媒の活性を大きく向上できることを明らかにした。
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