Project/Area Number |
09238210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 雄一 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (90153650)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | アリールホウ素アート錯体 / アルケニルアート錯体 / ニッケル触媒 / アリルカップリング / 五員環化合物 / 4ーシクロペンテン-1,3-ジオール・モノアセテート / プロスタグランジン |
Research Abstract |
五員環生理活性化合物を合成する方法として,簡単な構造の五員環化合物上に原子団(側鎖)を入れていくやり方は最も効率的である。"簡単な構造の五員環化合物"として入手容易な4-cyclopentene-1,3-diol monoacetate(1)に注目し,1への側鎖導入の可能性を研究した。近年我々の研究室ではアリルアルコール誘導体(acetate,carbonate)と容易に反応するホウ素アート錯体(相当する3価のボロネートエステルにMeLiを作用させて簡単に調製できる)を見いだしている。そこでこの種のアート錯体と1との反応を検討することにした。 反応の検討にはフェニルボロネートエステルとMeLiから調製したフェニルホウ素アート錯体を用いた。初めに鎖状のアリル化合物に対して最適だった条件下(NiCl_2(PPh_3)_2(10mol%),THF、room temp.)でこの反応を試みたところ,望む生成物は全く得られずcyclopentenoneや3-phenylcyclopentanoneが副生するのみであった。種々検討した結果,フェニルボロネートエステルとn-BuLiから調製した新しいボレートを用い、さらにt-BuCN,Nalを共存させた系で反応を行うとtrans 2-cyclopentene-4-phenyl-1-olが位置選択的(13:1)かつ立体特異的に得られることが判明した。 この新しい反応系を用いるとフェニル基以外のアリールホウ素アート錯体やアルケニルホウ素アート錯体も1と効率的に反応し,五員環上にアリール基やアルケニル基を選択的に導入できた。 この反応を活用して光学活性なPGA_2合成中間体の合成に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)