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有機ゲルマニウム基を有するビニルモノマーの選択的合成を目的とする触媒の精密設計

Research Project

Project/Area Number 09238243
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

関 義雄  香川大学, 経済学部, 教授 (30116892)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 興梠 紀子  香川大学, 経済学部, 技官
川浪 康弘  香川大学, 教育学部, 助教授 (30169742)
Project Period (FY) 1997
Project Status Completed (Fiscal Year 1997)
Budget Amount *help
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords脱水素ゲルマニウム化 / ルテニウムカルボニル / ビニルゲルマニウム / 触媒反応
Research Abstract

今年度はヒドロゲルマニウム化合物とオレフインから直接ビニルゲルマニウム化合物を合成する新しい触媒反応の検討を目的とした。多くのRh錯体およびRu錯体を中心に検討を行った結果、Ru_3(CO)_<12>が有効な触媒であることを見い出した。例えばヘキサンを溶媒とし100℃,3時間の反応条件下で,過剰のスチレンとトリブチルゲルマニウムとの反応により,93%の高収率でしかも選択的に対応するビニルゲルマニウムを与えることを見い出した。
この反応は反応温度に大きく影響される。トルエンを溶媒とする反応では,バス温80℃では全く反応はしなかったが,100℃では34%,140℃では67%で対応するビニルゲルマニウムを与えた。溶媒効果の検討では,ヘキサン,トルエン,アセトニトリルは生成物を与えたが,THFおよび塩化メチレンはビニルゲルマニウムを全く与えなかった。オレフィンの適用限界についても検討を行った。スチレン誘導体である,p-CH_3,p-CF_3,p-F,およびp-C1は良好に反応し,対応するビニルゲルマニウムを与えたが,脂肪族のオレフィンである1-ヘキセンやアリルベンゼンは対応するビニルゲルマニウムは得られず,ヒドロゲルマニウムが未反応のまま回収された。この違いを説明するためにアリルベンゼンを用いた反応の初期における経時変化を調べたところ30分後アリルベンゼンはほとんどβ-メチルスチレンに変化していることが明らかとなった。この結果は,1-ヘキセンやアリルベンゼンは反応の初期の段階で反応性が低い内部オレフィンに異性化することにより反応は進行しなかったものと理解された。

Report

(1 results)
  • 1997 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-04-01   Modified: 2016-04-21  

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