複数のカルコゲン-ハロゲン原子からなる長鎖状結合をもつ化合物の合成とその物性
Project/Area Number |
09239232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
中西 和郎 和歌山大学, システム工学部, 教授 (80110807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 聡子 和歌山大学, システム工学部, 助手 (00294306)
奥野 恒久 和歌山大学, システム工学部, 講師 (50251327)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 4c-6e / 7c-10e / 1-セレナナフタレンの構造 / 非結合相互作用 / F,Se-C非結合相互作用 / ハロゲン-カルコゲン結合 / 長鎖結合の安定化 |
Research Abstract |
複数のカルコゲン-ハロゲン原子からなる長鎖状結合をもつ化合物としてセレナントレンの臭素付加体を合成したところ4:5付加体が得られた。この付加体は、単斜晶系または三斜晶系として存在する。X線結晶構造解析の結果、単斜晶系の構造は7c-10e結合の生成を示唆する結果が得られた。現在解析精度の向上を行っている。ビス[8-(フェニルセラニル)ナフチル]-1,1'-ジセレニド(1)のヨウ素付加体も合成した。現在、単結晶を得る努力を行っている。 1およびその誘導体とハロゲンとの種々の付加体を合成し、その構造を検討することが本研究の大きな柱である。そのためには、1およびハロゲン体の基本骨格である1-(p-置換フェニルセラニル)ナフタレン(2)におけるセレンの周辺における立体構造を明らかにしておく必要がある。この観点から、2のp-位に種々の置換基Yを持つ誘導体のX線結晶構造解析を行ったところその構造がYによって劇的に変化することをつきとめた。このことは、今日まで見過ごされてきたこの分野における信頼すべき出発点が確定できたものと考える。 2の8-位に置換基Gをもつ化合物の構造についても詳しく検討を行い、その構造に対するGの効果を調べた。その一例として、8-フルオロ-1-(p-アニシルセラニル)ナフタレンを合成した。この単結晶を得て、X線結晶構造解析を行ったところF----Se-C(An)原子がナフタレンと同一平面上に存在し、一直線状の結合を形成することが明らかとなった。この結果は、軌道の広がりが極めて小さいフッ素においても、セレン原子と非結合相互作用を行うことを証明するものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)