T4ファージ尾繊維および小尾繊維とリポ多糖との相互作用
Project/Area Number |
09240210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
有坂 文雄 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (80133768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 茂樹 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (80282854)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | バクテリオファージT4 / 尾繊維 / 小尾繊維 / リポ多糖 / Rコア糖鎖1 / 感染 / 表面プラズモン共鳴法 / 糖・蛋白質相互作用 |
Research Abstract |
小尾繊維(gp12)について、遺伝子12をT7プロモーターを持つプラスミドにクローニングしたベクターpTB6による大量発現系および調製法を確立した。当面 蛋白質としてはgp12に焦点を合わせることとした。 リポ多糖(LPS)自体の調製は試験段階を終わり順調に行われているが、LPSは脂質の部分で会合しやすく、単離したLPSは通常大きな会合体を形成している。透析電気泳動法によって二価カチオンを除くことによってより沈降係数の小さなものになるが、それでもかなり大きな会合体である。精密な物理化学的測定を行うためには、より均一なLPSまたは糖鎖部分を得ることが望ましい。そこで、1%酢酸による比較的穏和な酸処理によって多糖の部分を切り離して用いることにした。LPSを1%酢酸で100℃、90分処理した後、分別遠心とゲルろ過(Sephadex G50)によって、糖鎖部分を得た。現在、構造を質量分析によって確認中である。期待される構造体が得られたと考えて、このものをEDCとNHSで活性化したデキストラン上のカルボキシル基にアミノ基を介して固定化した。この基盤上にgp12溶液を添加したところ、期待された双曲線状のシグナルの増加が観測されたが、まだ速度定数を決定するには至っていない。いずれにしても今回の実験でIAsysを用いて糖鎖と小尾繊維の相互作用を測定する見通しが得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)