温度可変磁気緩和法によるカーボンアロイ生成過程の研究
Project/Area Number |
09243201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 攻 東北大学, 反応化学研究所, 教授 (30006332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤塚 守 東北大学, 反応化学研究所, 助手 (40282040)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | カーボン / NMR / 緩和過程 / メソフェース / ピッチ / 加熱過程 / 炭素化反応 / 脱水素反応 |
Research Abstract |
1)有機化合物を昇温しながら水素の緩和時間を昇温型NMR法(磁気緩和法)で測定する方法がメソフェース炭素生成過程に有効である。650℃までの加熱温度で多くの有機化合物の水素はほぼ消失し、カーボンとなるが、この温度範囲での現象はその後のグラファイトの構造と性質に決定的な影響を及ぼすことが知られているが、ピッチ類を始めメソフェースの生成過程を昇温型NMR法(磁気緩和法)で観測し、その後のカーボンアロイの性質を支配する因子を明らかにした。 2)種々の石油系ピッチ及びコールタールピッチの加熱過程を昇温型NMR法(磁気緩和法)でIn-situで測定すと共に、同時にメソフェースの形成を偏光顕微鏡で観測した。400℃付近で溶融状態が良くなると水素原子核の磁気緩和は遅くなるので、磁気緩和時間が相溶性の指標となることが分かった。 3)種々の添加物を加えてメソフェース小球体の発生状態と昇温型磁気緩和測定パラメータとの対応を調べ、ピッチ含まれるイオウなどが炭素の含まれる水素と反応して、炭素のメソフェースの生成を阻害することが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)