Project/Area Number |
09243232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山下 弘巳 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (40200688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 武彦 大阪府立大学, 工学部, 助手 (70081320)
安保 正一 大阪府立大学, 工学部, 教授 (70094498)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 光触媒 / 酸化チタン / 環境浄化 / 活性炭 / イオンビーム / イオン注入法 / クラスターイオンビーム法 / 水浄化 |
Research Abstract |
活性炭の表面に活性の高い光触媒を構築することができれば、活性炭の有する濃縮作用と光触媒作用を合わせ持つ有用な機能材料の創製が実現でき、環境浄化への実用化が期待できる。本研究では、イオンビームを利用するイオン工学的技法を駆使することで、原子・クラスター・超微粒子・薄膜状の酸化チタン光触媒を活性炭や活性炭素繊維の表面上に構築することを試みた。また、調製さえた酸化チタン光触媒/活性炭系を用いて、水中に含まれる微少濃度の有機化合物の酸化分解反応についての光触媒特性の評価を行った。イオンビームを駆使する新しい光触媒/活性炭系の創製により、実用に適した光触媒系の設計を目指した。 イオンビーム蒸着装置を利用して、活性炭や活性炭素繊維上の表面層にクラスター・超微粒子・薄膜状の酸化チタン光触媒を固定化した。各種分光法測定により、触媒の表面組成、表面電子状態の測定評価を行ったところ、含浸担持などのケミカルな担持法の場合と比較して、結晶性の高い酸化チタンを調製することができた。これらを光触媒として、水中に含まれる微少濃度の低級アルコールの酸化分解反応を検討した。各種分光法測定により、触媒の表面組成、表面電子状態の測定評価を行った。これらの研究結果より、クラスターイオンビームを利用することで、活性炭の構造を破損することなく酸化チタンの担持が可能となり、光触媒反応と活性炭の濃縮作用を組み合わした、効率良い水浄化が可能となった。
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