炭素材料の生物細胞増殖促進の機構と新しい機能の展開
Project/Area Number |
09243233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松橋 通生 東海大学, 開発工学部, 教授 (40013297)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 炭素 / グラファイト / 黒鉛 / 光音響 / バイオソニックス / 音波 / 超音波 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
主に合成ポリクリスタル・グラファイト及び大結晶状のスーパーグラファイトを用い、平成9年度当重点領域研究交付申請書等に記載した本年度の研究実施計画をほぼ完遂することが出来た。 1.発光ダイオードを用いて炭素素材に赤色光線及び赤外線パルスを照射し、発生する音波をマイクロバイオアッセイ法で検出した。この結果、上記の電磁波の20kHzパルスをグラファイトに照射すると、グラファイトは好炭素細菌バチルス・カルボニフィルスの応答を惹きおこし、従って同菌の増殖を促進するような音波を発信することを確認した。デバイスを用いた音響スペクトルの同定は現在なお研究が進行している。 2.金属鉛がグラファイトと同様な生物作用を持つことを見出し、上記と同様の光音響変換によって細菌の増殖を制御することを確認した。 3.合成プラスチック薄膜を積層して焼成したスーパーグラファイト大結晶を用い、好炭素細菌を音波シグナル受容者細胞としたマイクロバイオアッセイ法によって、グラファイト単結晶から発する音波シグナルは結晶のc-軸方向に向かい、結晶格子の震動によって発せられる機構を示唆した。 4.グラファイト等のπ電子を含む炭素素材の増殖促進効果はバチルス・カルボニフィルスばかりでなく、他の数種のバチルス属等の細菌にも認められた。さらに魚類受精卵の孵化に条件によってプラスにもマイナスにも働くことを確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)