Project/Area Number |
09246206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石塚 成人 筑波大学, 物理学系, 助手 (70251030)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | K中間のBパラメータ / K中間子崩壊確率振幅 / 格子上の場の理論 / 格子QCD |
Research Abstract |
交付申請書にあるようにこの研究では、格子QCDによるK中間子のBパラメタと崩壊確率振幅の計算にあった。 K中間子のBパラメタの計算では、有限格子間隔効果を精密測定するために、高統計の計算を格子間隔:a=0.03-0.15(fm)の広範囲で行なった。また全ての計算は格子の一辺の大きさが〜2.6fmという十分な大きさの元で行なわれた。我々は、計算の繰り込み補正からの系統誤差を調べるために、格子上の二つの演算子を用いて、それらが連続極限で等しい値をとるかどうかを調べた。それにより、系統誤差は完全に評価され、最終的に誤差10%以内で物理量が求められた(B_K(2Ge2V)=0.628±0.042)。動的フェルミオンの効果を採り入れた計算を現在準備している K中間子の崩壊確率振幅の計算では、K→ππΔI=3/2過程を調べた。この量は、往来の計算では実験値と大きく食い違っていたが、これはカイラル・ラグラジアンの方法に問題があることが明らかとなった。今回の計算では、この方法での次の次数まで採り入れ物理量を求めた。我々の結果は完全に実験値を再現した。しかし、計算には多くの理論的な不安性が残っている。特に、カイラル・ラグラジアンの方法を使う限り、常に高次の影響を考えにいれなければならない。現在は、この方法を使わないで直接物理量を求める方法を検討している。 計算結果の解析とグラフ化は全て今回購入したパーソナル・コンピュータを用いた。現在、これらの研究成果を論文にまとめている。 研究発表: 1997年6月24日、国際会議 Lattice '97(エジンバラ、スコットランド)(石塚) 1997年6月25日、同 (青木) 1997年9月28日、日本物理学会(東京都立大)(石塚)
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