Project/Area Number |
09246229
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
稲垣 隆雄 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60044757)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 正巳 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (30241227)
吉村 喜男 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50013397)
|
Project Period (FY) |
1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | 無機シンチレーター / 電磁カロリメーター |
Research Abstract |
Belle測定器の次世代エンドキャップカロリメーター材料として、フッカセリウムの開発研究を行った。研究は、まだ進行中で、まとまってはいないが、これまでに得られたいくつかの結果について報告する。まづ、原料として全量60Kgのフッカセリウム粉末材料を、別メーカーから半量づつ購入した。その一部を使った試験的な結晶化によって、原料に残留する酸素(主として結晶水として残留する)によると推定される効果で、結晶ににごりが生じた。にごりは、湿式法で作られたA社原料のほうが、乾式法のB社のものより顕著であった。今回新たに原料純化のための高温処理段階を設けた。そこでは、テフロンと六フッカイオウを少量添加し、真空ではなく、アルゴン雰囲気で昇温した。その結果両原料共、ほぼ同程度まで透明化出来た。この方式で、結晶化、焼鈍、研磨を順次行って、現在一部の研磨が終了している。得られた光量は、光電子増倍管読み出しで、100〜200光電子/MeVで、2〜3cm長さの小サンプルで得られている400光電子/MeVに比べて、まだ少し悪い。予定の全長である30cmのものは、申請書にも記した様に、接着して作り、10本組で平成10年度内にビームによるテストを行う予定である。
|