Project/Area Number |
09247228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 雅宏 九州大学, 工学部, 助教授 (10211921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栫 隆彦 九州大学, 工学部, 助手 (20233679)
上江洲 一也 九州大学, 工学部, 助手 (40253497)
久保田 富生子 九州大学, 工学部, 助手 (60294899)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ゼロエミッション / 希土類 / 膜抽出 / 分離 / リサイクル / 廃棄物処理 / 再資源化 / 環境問題 |
Research Abstract |
希土類金属は情報、エネルギー、環境などあらゆる領域で不可欠の機能性材料として需要が拡大している。希土類産業の先進国であるにもかかわらず資源を全て海外に依存している我が国にとって、原料の安定確保のために資源の有効利用を促進すること、並びに環境保全の立場から廃棄物を削減することは今後の重要な課題である。これらを解決する重要な要素の一つが分離に多大のエネルギーとコストを要している希土類金属の高効率分離プロセスの開発である。本研究では、省エネルギー型の膜分離プロセスを希土生産、再生工程に応用するために1.希土類金属を高度に分離する抽出系の開発、2.新しい膜抽出法の開発、3.希土類各元素のマテリアルフローとエミッションの現状の分析を行い、希土類産業におけるゼロエミッション化を検討した. 種々の抽出系について各種金属の抽出平衡および抽出速度を測定することにより、希土類金属を高効率で分離する抽出系の開発を行った。なかでも新規合成のカリックスアレーン誘導体は隣接希土の分離性能を向上させ、しかも高い抽出能力を保持することができた。また、膜抽出法は従来の溶媒抽出法における相分離が不要であり、大きな膜面積を持つコンパクトな装置が設計できるため、プロセスの大幅なコストダウンとゼロエミッション化が可能であることを解析結果に基づいて示した. 希土類金属のゼロエミッション化においては、1)再資源化技術の確立、2)廃棄物回収システムの確立、3)経済性 などが、重要であることが明らかとなった.
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