質的評価を含む物質収支を用いた土木事業のゼロエミッション化に関する研究
Project/Area Number |
09247240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
田中 和博 日本大学, 理工学部, 教授 (50246815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 利晃 日本大学, 理工学部, 助手 (50277381)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | セメントコンクリート副産物 / 再生骨材 / 環境負荷 |
Research Abstract |
セメントコンクリート副産物の再利用率は比較的高いが、セメントコンクリート自身へは再利用されていないのが現状である。また、セメントコンクリートに係る環境負荷を削減する試みとして、セメント原料や骨剤に他産業からの廃棄物を利用したり骨材に石灰石を用いる方法などが考案されているが、それぞれ品質や環境負荷量に違いがあり、またユーザーの希望品質の問題から再生品の利用は進んでいない。 本研究では、他産業廃棄物の利用とセメントコンクリート副産物のセメントコンクリートへの再生利用による環境負荷削減効果に注目し、各プロセスにおける物質とエネルギーの収支及びエミッションの定量化と品質データに関するデータベースを作成し、利用上の要求品質との関係で、機能を損なわずに最も環境負荷を削減できるような再利用方法の適正分配を模索することを考え、研究を行った。 セメントコンクリート副産物を再生骨材として利用することは、再生処理プロセスに伴う新たな環境負荷を生じるものの、最終処分場の延命や自然資源の節約、自然環境破壊の抑制に効果があると考えられる。しかし、セメントコンクリート副産物の発生量に対し再生骨材の年間生産量は極めて少なく、また発生するセメントコンクリート副産物全てを再生骨材に再利用しても、セメントコンクリートの生産に必要な骨材のせいぜい5%程度しか賄いきれず、原料のほとんど全てを天然資源に依存しているのが現状である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)