セメント・コンクリート産業に関わる物質フローの総合評価手法に関する研究
Project/Area Number |
09247243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
天野 耕二 立命館大学, 理工学部, 助教授 (80167957)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | セメント・コンクリート / 廃棄・副産物 / リサイクル |
Research Abstract |
セメント・コンクリート関連産業に関わる物質フローについて、各種の社会・経済統計情報を活用することにより関連するすべてのプロセスにおいて誘発される資源・エネルギー消費や各種の環境負荷を総合的に評価するためのシステムとデータベースの開発を試みた。物質・エネルギーの流れを、セメントの製造と消費、セメントの使用とコンクリート製造、コンクリートの使用と構造物の解体・リサイクル・廃棄、といういくつかの段階に分けた上で、再生資源利用プロセスをも含めた物質・エネルギー・エミッションの流れを解析するとともに、現時点における問題点の抽出と解決の方向を整理した。また、廃棄・副産物投入プロセスに特に着目し、関連各種業界の統計情報から物質・エネルギー収支の分析を行うとともに、産業連関表を利用した誘発総資源消費・排出の分析を行った。評価対象年は1990年とし、データは通商産業省をはじめ各省庁発行の資料およびセメント協会をはじめ関連各種業界団体発行の資料等を用いた。研究成果としては、1)セメント生産における廃棄物や副産物利用プロセスにおいて、再利用燃料(廃タイヤなど)の利用に伴う二酸化炭素排出量および再利用資源によるバ-ジン資源の種別(石灰石など)の削減量の算出を行い、それによる資源採取削減効果などを定量化し、2)生コンクリート生産、セメント製品生産、建設工事、構造物解体後のコンクリート塊の廃棄・再利用各プロセスにおける資源・エネルギーの消費量と廃棄物副産物利用量を積み上げた、3)コンクリート塊の再利用による処分場容積削減効果を具体的な指標(処分場建設の際のエネルギー量など)で表すとともに、鉄鋼や石油製品など他の資源消費に関連する分析結果と複合させることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
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