Project/Area Number |
09250207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
齋藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
都築 忍 名古屋大学, 医学部, 医員
唐渡 雅行 名古屋大学, 医学部, 医員
谷本 光音 名古屋大学, 医学部, 助手 (10240805)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | GATA-2 / 転写因子 / PML / 造血幹細胞 / 分化 |
Research Abstract |
GATA転写因子ファミリーの一つであるGATA-2はそのtargettingの研究より造血幹細胞の分化、増殖に深く関与しているしていることが示唆されており、Tal-1とならび最も未分化な造血幹細胞に作用すると考えられている。Two hybrid systemを用いてGATA-2と結合する蛋白質のクローニングを行なってきた。その結果、最終的に2つの遺伝子が特異的にGATA-2と結合することが判明した。1つは未知の遺伝子で、もう1つはPML遺伝子であった。まず、GATA-2とPMLの結合をin vitroおよびin vivoで確認した。GATA-2のN末端部分とPMLのBOX領域が結合することが判明した。また、種々のGATAレポーターを用いて、PMLはCOS細胞内および造血前駆細胞内においてGATA依存性の転写活性を増強することを確認した。またPMLはGATA-2と結合するがGATA-1とは結合せず、GATA-2特異的なcofactorの可能性が示唆された。以上のデータは現在論文投稿中であるが、さらに細胞内におけるGATA-2 - PML interactionの意義を明確にするために現在種々の造血細胞株にGATA-2とPMLをconditionalに発現させるベクターを導入した細胞の樹立に成功し、造血細胞の分化におけるこれら2つのタンパク質の相関の及ぼす影響を検討している。また、他のグループとの共同研究にてPML/GATA-2のdouble knockdown ES細胞を用いて研究する準備を進めている。また、急性前骨髄性白血病の原因遺伝子であるPML-RARαタンパクとGATA-2もまた結合することを確認しており、白血病の分化抑制におけるGATA-2/PMLの役割についての検討も行う予定である。
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