relがん遺伝子産物の活性制御機構及び生理機能の解析
Project/Area Number |
09253210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 純一郎 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70176428)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 1997: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
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Keywords | Rel / NFκB / 転写因子 / シグナル伝達 / IκB / TRAF蛋白質 / CD40 |
Research Abstract |
Relは、免疫細胞の機能発現に不可欠であり、ヒトの疾患とも関連が深い。本研究は、Rel活性化機構及びその生物学的意義を明らかにすることを目的とする。 1.Rel/IκB複合体を活性化するシグナルの解析:Rel/IκB複合体とTRAF5,6の間に介在するシグナル伝達因子を解明するため、TRAF5と相互作用する蛋白質を探索し、候補としてプロテアソームの制御サブユニットを得た。またTRAF2に結合してRelを活性化するカイネースとして報告されたNIKと、逆に活性化を抑制するI-TRAFとの相互作用を調べたところTRAF5,6ともにNIK,I-TRAF各々と結合した。TRAF5,6からIKKに続く経路が存在すると考えられる。さらにヒトTRAF5のcDNAをグローニングし、その遺伝子座が1q32.3-q41.1であること、精製したヒトTRAF5とCD40,CD30,Iymphotoxin-β受容体が直接結合しうることを示した。 2.Bcl-3蛋白質による癌化機構:チロシンキナーゼとBcl-3の相互作用の生物学的意義を解明するためBcl-3を高発現したトランスジェニックマウスを作製し、その表現型を解析している。 3.アフリカツメガエルの胚発生におけるrel関連遺伝子産物の役割:XrelBのmRNAを2細胞期初期の片胚に導入した。初期の卵割及び原陽胚までは正常に進行していたが以降の形態形成は異常であった。 4.CD40からのシグナルによるRelの活性化及びそのB細胞アポトーシスにおける意義:昨年度までに明らかにしたCD40細胞質領域中に二つの独立したRel活性化部位のうち、カルボキシル末端側領域の生理機能が不明であった。そこで重要と思われるアミノ酸すべてを変異させて解析ところ235番目のGluをAlaに置換するとTRAF6の結合が見られなかった。またこの変異体はRelを活性化をできなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)