Smadがん抑制遺伝子産物による細胞増殖制御機構の解明
Project/Area Number |
09253252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
川畑 正博 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 主任研究員 (60224838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮園 浩平 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 部長 (90209908)
花井 順一 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70261964)
今村 健志 財団法人癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (70264421)
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Project Period (FY) |
1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | TGF-β / DPC4 / Smad / 癌抑制遺伝子 / 膵臓癌 |
Research Abstract |
TGF-βスーパーファミリーのシグナル伝達因子であり、癌抑制遺伝子としても注目されているSmadについて検討し以下の知見を得た。Smadファミリーの新しいメンバーとしてSmad6を同定した。生化学的解析からSmad6はTGF-βレセプターと安定に結合し、TGF-βのシグナルを伝えるSmad2のリン酸化を抑制することを明らかにした。Smad6はさらに、Smad2のSmad4との複合体形成、TGF-βによる転写活性化を抑制した。一方、Smad6はTGF-βスーパーファミリーに属するBMPのシグナル伝達も抑制するとともに、BMPによりその発現が誘導されることが見い出された。したがって、Smad6はBMPのシグナル伝達においてnegative feedbackループを形成していることが明らかとなった。これまで、Smad2とSmad3はそれぞれがSmad4と複合体を形成し、独立にシグナルを伝えると考えられていたが、われわれはSmad2とSmad3がTGF-βに依存して結合することを示し、これらが共同してTGF-βのシグナルを伝える可能性があることを明らかにした。また、Smad2をbaitにしたtwo-hybridスクリーニングから複数のクローンを同定しており、現在その機能の解析を進めている。Smad遺伝子のターゲッティングも進行中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)